「エンジンオイルを点検しますからボンネットを開けてください」と常套句を投げかけてくる。親切そうに見えるがそうではない。声をかけるならまだしも勝手にボンネットを開けてしまうひどいスタンドもあるからたまらない。自分のクルマから離れない必然性がここで生じる。ボンネットを開け、なにやらゴソゴソとエンジンルームをいじっている。間もなく、「オイルの量も少ないし、真っ黒に汚れていますよ」と得意そうにオイルレベルゲージを示す。つられて見ると確かに黒く汚れている。不安な気持ちになったところヘダメ押しの「オイル交換しておきますか」。いかにも親切っぽく振る舞うが、これも小さな親切、大きなお世話のたぐいだ。いままで走っていたのだから、オイルはくまなくエンジンの中を循環しており、量が少ないのは当たり前。エンジン停止後一〇分ぐらい経過してすべてのオイルがオイルパンに下がってきて初めて、正確な量を測ることができるのである。相手の口車には乗らないよう気をつけたい。先日たまたま見かけた光景は怖いものがあった。いかにもアルバイトという女の子が給油の時間を利用して、ボンネットを開けてオイルのレベルゲージを引き出したまではよかった。ドライバーにオイルの汚れを指摘するも、「時間がないから結構」と断られた。ところが見ているとレベルゲージをどこへ戻すのかわからず困っているのだ。運良く(?)ドライバーがトイレにいったので、それをいいことにレベルゲージを適当なところへ差し込んでいた。車検を受ける際には上記に述べた事を考慮しておくように。
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